tamau [給う]の意味

給う
たまう
Romaji: tamau

給うとは何か?

翻訳と意味

くださる(古語の尊敬)

定義

相手の行為や状態を敬って表す尊敬の補助動詞として用いる語。古典語では、自立して「与える」「下さる」の意を表す動詞としても用いられる。

タイプ

動詞・助動詞(尊敬)

書き順

意味

  • 尊敬の補助動詞として、話題の人の動作を高めて表す(現代語の「〜なさる/お〜になる」に相当)。
  • 自立動詞として、物や恩恵を与える・下さるの意(古文での用法)。

語源

古形はおおむね /tama-pu/ と推定され、女音化・子音交替などの音変化を経て /tama-fu/ → /tama-u/ の形に至ったと考えられる。機能的には尊敬を示す補助動詞へ発展した。

由来

奈良〜平安期の文献に用例が多く見られ、平安中期以降に尊敬の補助動詞として定着した古語的表現。

構成

  • 給(きゅう/たまう):もと「供給・給与」に用いる漢字で、『与える・供給する』の意味を含む。
  • う(ひらがな):語尾として語形変化・音を示す。漢字の意義に口語的な読みを付して動詞化する役割を持つ。
  • 全体として:漢字が与えるという概念を示し、ひらがなが文法的変化を担って『与える/敬って下さる』の意味を表す。

用法

文語・古文や古典文学、礼式文などの書き言葉で用いる。口語ではほとんど用いられず、現代では文語体や儀礼的表現で見られるのみ。例文:
  • 古文例:帝、恩恵を給ひたまふ(→ 天皇は恩恵をお与えになる)。
  • 現代的説明:文書や物語の文体で『給う』と書かれると、敬意を込めた『くださる』の意味になる。
💡 ヒント
現代語の「給料(給与)」の『給』を思い浮かべると覚えやすい。『給』=与える、古語の『給う』=与える/くださる(尊敬)と結びつけると記憶に残りやすい。

関連語

  • くださる — 尊敬語で「与える/下さる」。
  • 与える — 現代語の一般的な語。「物を渡す/与える」。
  • 受ける/もらう — 意味の対義語として「受け取る」。
給う